よくわかる
パチスロ講座
4時間目
パチスロの抽選のしくみ」

 まったくパチスロを打った事が無い人は、ちゃんと狙えば777が揃うと思っているがひとが多いです。そんな夢のような機種があったらいいのですが、残念ながらそうは問屋が卸しません。ちゃんと中では今回揃う役が決まっているのです。では、どうやって抽選しているのか? これは以外と知られていません。
 そこで第4回目は、以外に知らない「パチスロの抽選のしくみ」です。


<パチスロのゲームの流れ>
1.コインを3枚投入
2.レバーを叩く(成立役の決定)
3.リールを止める
4.入賞があれば払い出しを行う

<成立役という考え方>
 まず、コインを3枚投入する。これでいつでもリールをスタートさせる事が出来るが、実はまだ何の図柄を揃えるかは決まっていない。そしていよいよレバーが叩かれる。この瞬間、パチスロのメインコンピュータが抽選を行い、成立役を決定する。例えばベルだったり、リプレイだったり、ハズレだったり。あるいはBIGが選ばれるかも知れない。
  次にあなたはボタンを押してリールを止める。これはあらかじめ決められたプログラムにしたがって停止動作が行われる。停止テーブルと呼ばれる図柄の停止形が書かれたプログラムが存在し、リールのどこでボタンが押されても成立役以外の入賞が無いように停止させることが出来る。つまり、取りこぼしのあるチェリーやスイカを除いては誰が遊んでも不公平の無いゲーム進行が行えるわけである。例えば今回成立役としてハズレが選ばれていたとしよう。あなたは左リールにチェリーをしっかり狙ったが、ズルズルと枠下に滑ってしまった。これは成立役でチェリーが選ばれていないため、リール停止プログラムがチェリーをハズして停止させたためだ。BIGやREGでも同様で、どんなに目押しの天才が止めても777が揃う事は無いのである。

<抽選方法>
 レバーで役を成立させなければ何も図柄が揃わないのはわかった。パチスロで一番肝心なのはリール停止ではなくレバーを叩く瞬間だということもおわかりいただけたと思う。
 ではどうやってBIGフラグを狙えば良いのだろうか。巷では「BIG直撃打法」などと攻略広告が打たれているが、はっきり言って人間の狙えるようなものではない。
 パチスロ内部では、乱数と呼ばれる数値がコンピュータによって超高速でカウントされている。これはメーカーによっても仕組みは違うのだが、例えば00000から65535までの数値が1秒間に何百回という高速で繰り返しぐるぐる回っていると思えばいい。レバーを叩いた瞬間、1つの数値を取ってくる。そこで00000から00273までのわずかの値を取ればBIGが当たる。これでも確率は1/240だ。残りはリプレイやベルなどだが、大半はハズレだ。毎ゲームこの数値を取る動作を延々と続けるわけである。
 と、これがパチスロの抽選の方法だ。

<リールを止める>
 さて、成立役を抽選したら次はリールの停止抽選だ。現在のパチスロはテーブル方式と呼ばれる仕組みで作られた台がほとんどである。まず、成立役によって各リールで使用する停止位置を決定する。簡単に言うと、成立役によって停止出来る場所がすべて決まっているのである。3連7などのリーチ目がハズレ時やリプレイ時には出現しないのはこのためだ。

例えばキングパルサーで有名な山佐というメーカーが良く使用するリール制御を例にして説明しよう。

l スイカ l
l リプ  l
l ベル  l
l チェリーl
l BAR l
l ベル  l
l リプ  l

左リールに上のような配列があったとする。あなたは
l BAR l
l ベル  l
l リプ  l

を狙ってストップボタンを押した。ハズレ役ならばそのまま停止し、中右もリーチ目でない形で停止する。ベル・リプレイの成立役ならば上のようにまず停止し、中右でベルなどを揃える。だが、チェリーが成立していた場合は、
l ベル  l
l チェリーl
l BAR l

まで引き込むように設定されている。さて、ここでもしスイカが成立していると
l スイカ l
l リプ  l
l ベル  l

までスベってスイカを引き込む。これは、BARを上段に押した時の停止テーブルに全て設定されているのである。では、ボーナスが成立していたらどうなるだろうか。BARを上段に押すとやはりスイカまで滑ってくるが、成立役はスイカではないので中右ではスイカを蹴る制御が働く。つまり、これがリーチ目と呼ばれるものだ。雑誌などの表記では
___________
スイカ は は
リプ  ず ず
ベル  れ れ
___________
となる。もちろんボーナス成立時100%スイカまで滑ったのでは上段にBARが止まった瞬間、ノーボーナスとなってしまうので、ボーナス成立時もある程度の確率で
l BAR l
l ベル  l
l リプ  l
を停止させなくてはならない。しかし、ボーナスが成立している時のリール制御は普段とは違うので中、右でも普段止まらない位置に7やBARが停止する。よって7やBARの一直線が形成されるのである。
______________
BAR 
ベル 赤7 チェリ
リプ    赤7
______________
当然この時に7を狙えば入賞させる事も出来るわけだ。

 これがパチスロの抽選の全容だ。最近では抽選方法や内部のしくみも複雑化の一途をたどっている。「北斗の拳」(サミー)のBB継続の抽選は第3停止ボタンから指をはなした時に行われている。これは成立役の抽選とは違う抽選なのでレバーでなくても可能なのである。ストック機などのRTゲーム数の設定やモード移行タイミングも成立役とは違うのでレバー以外のタイミングで抽選しているメーカーが多いようだ。

 普段何気なく打っているパチスロも、こんな複雑な仕組みの上で成り立っているのである。これであなたも明日からBIGを狙えるようになれるかも??



以上、「パチスロ抽選のしくみ」でした。

戻る


ここをクリック