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パチスロ新時代を斬る
〜第4回:機械割100%のワナ〜

 
 
 前回は具体的な立ち回りを考え、最後に高設定の機械割を完全に引き出せれば勝てると書いた。
この機械割を完全に引き出すとはどういう事か? 

  機械割105%の台は一日に約20,000枚のコインを投入するとして約1,000枚、20,000円の日当が出る事を意味する。あくまで平均なので、30,000円くらいの勝ちは十分取れる見込みがある。
 
 しかし、5号機のメーカー発表の機械割にはあるトリックがある。
皆さんは4号機の頃の感覚で見ていないだろうか。4回目の今回は、機械割100%のワナに迫ってみよう。
 
 
具体的に例として下の2機種で比較する。
(一日7000G 総in枚数20,000枚とする)
●【A】設定6機械割105% RT無し BIG/REGのみ搭載
●【B】設定6機械割106% RTあり BIG後100G(BB確率1/300)

 さて、今日は設定6イベント。AとBの2機種のうちどちらかに座る事が出来る。あなたならどちらに座るだろうか。A? B? Bと答えた人が多いと思う。さて、その判断は正しかったのか?
 打ち手とすれば、機械割の高い台に座るのは当然である。実際に獲得枚数で見ていこう。
まず、【A】は、冒頭で計算した通り、約1000枚、20,000円の獲得期待値がある。

 次の【B】だが、まず状態比率を見る事から始める。パチスロの検定試験ではリプレイの時は3枚投入と見られるが、次ゲームは0枚投入として計算するので、RT中はほぼ投入が無い状態が続く。7000G中BIGは確率上23回引けるのでRTゲーム数は100G完全に消化したとして2300Gもある。
つまりこの間が現状維持状態だと投入のある通常遊技は4,700G程度しかない。約32%がRTになったので投入枚数も32%減で約13,600枚となる。機械割はこの状態の106%なので14,416枚。獲得は816枚。16,000円の獲得期待値しかない。
 
 いかがだろうか。RTのゲーム数や、完走率、コイン増加量などにもよるので一概に渋いとは言えないのだが、一般的にRTメインの機種は初当たりも遠く、獲得期待値が低めな事は確かである。等価でないならなおさらだ。
今回の(B)106%の機種でも、RT以外の通常遊技を7000Gすれば確かに獲得枚数は(A)の台と同じになる。しかし、その頃には(A)の機種は9000Gくらい回っているだろうから、ホールに閉店がある限り結局この差は縮まらないのである。
 一見、RTがある方が次回ボーナスが近く、爆発しそうに感じるがそうではない。一時の瞬発力はあるが長続きはしない。RTの無い機種で350枚程度のBIGの自力連荘をかけるほうが終日出玉でみれば効率がいいのである。
具体的に機種名を挙げるとまずい気もするが、ニューオアシスなどはBIG消化に30Gしかかからないので、通常遊技の比率はより上がる。逆にアルゼ系機種ではRTがゲーム性の核になっているので2段階しか無い設定と相まってより獲得期待値は下がってしまう。RTがあるほうが確率の暴れは大きくなり、瞬発力はあるがいつも引ける訳ではない。試行回数を重ねるごとに収束していくだろう。
 
 
 イベントなどで台を選ぶ際にはメーカー発表の機械割と獲得枚数の関係は必ずしもイコールでは無い事に気をつけていただきたい。
 

(この企画は2006年3月に掲載されたものです)

 


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