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「パチスロ救急車inラスベガス 〜すろきちのカジノレポート14〜」
第14話「そして伝説へ・・・」



 100ドルマシンに100ドル札をゆっくり投入。
紙幣が吸い込まれていきます。
そしてクレジットに1の文字がカウントされました。


 いつもはベット&スタートボタンで一発でゲームを消化するのですが、今回はそうはいきません。筐体脇の大きなレバーでプレイすることに。カジノスロットといえはこのレバーをガシャンと引くのがいい雰囲気ですよね。


 さあ、緊張の一瞬です。パチスロのベル程度の確率でいいのです。それだけで10万円がもらえます。パチスロだと思えば少しは気が楽になる・・・。今の19万円の負債を返せます。
いくぜ。


はぁぁぁぁぁぁっ・・(∋_∈)

いけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!
一気にレバーを下げました。


ガシャン!
リールが回転を始めます。第一停止までのわずか1秒ちょっとがやけに長く感じられます。永遠かと思える時間が過ぎ、左リールが停止しました。「白7」っ!!!!!!!
おおおおおおおっ!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
と思ったのもつかの間、中右とブランク図柄(真っ白)が停止。

・・・・
?
・・・・


終わり?もう?


まっ・・負けた・・・(飛雄馬風に)。
_| ̄|○

終わった。

あっという間でした。多分3秒くらいでしょう。永遠のような3秒でした。これほどまでに凝縮された3秒はそうそうあるものではありません。
しかしダメです、負けは負けです。燃え尽きました、私のラスベガス旅行は幕を閉じたのです。20万円の予算を使い切り、ホテルの部屋に引き返すことにしました。明日は帰国の日です。いい思い出が出来ました。

 

 ベットに入ってからもなかなか寝付けません。もう夜の1時を回っています。明日は空港です。そんな私にどこからか声が聞こえてきます。
「ほんとにいいのか?」
「お前はこのまま日本に帰るのか?」
「こんな事のためにここまで来たんじゃないんだろ?」

 おおおっ! やめてくれぇ。俺は寝たいんだ。もう十分戦ったさ。このまま帰らせてくれぇ。
次第に天の声は大きくなっていった・・・・。


(この企画は2005年9月に掲載されたものを加筆修正しています)

 


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